Ⅰ-ⅱ.座禅の作法(組み方)
・ はじめ、座る前、下半身・上半身のストレッチをすると、よいと思います。。これはご自身で効果的と思われるやり方で構わないです。脚や下腹の底などを よく、のばす、ほぐす、緩んだりなどをされておくと、よいと思われます。
・ つぎ、座る段階の時。実際、座るとき、座蒲(ざふ)を置かれるとよいです。なぜ座蒲を置くかというと、座禅を実際、組む時、上手く座るためです。また、座蒲を下とすることで股関節のかたい人などは より、上手く座れると思います。座蒲は市販などで売られています。一番よいのは、ご自宅から行ける禅宗のお寺で行われている座禅会など参加されて、そこで実際、使用されているのを使ってみて感じを確かめたうえ、ご購入されるとよいと思います。自身の体験では、高さがあり、あまり つぶれないのがおすすめです。座蒲を購入できない場合は、
座布団をふたつ折りとすることで、ひいて座るなどで、よいと思います。
・ では実際の座り方。座蒲をひいて座り、半跏蒲座または結跏趺坐で足を組み、背筋はスッと、
軽く、まっすぐ伸ばすこと、
あごをちょっと引き、目線は前方1.6mくらい、とする と、よいと思います。手はかたちを作り下腹前などで置きます。この時、手と足の組み方で、イメージで、手を下腹前などで組むことで意識を下腹とする、この意識を下半身(下腹)をつかむ、捉えるよう(脚、下腹を)意識する。そうすると次、お話する気の持ち方の基礎ができると思います。これで座る時の型は終わりです。
・ では座っている時の気の持ち方。はじめ、ちょっと、雑念など悩まされると思います。そのような時は、雑念を一度、こころで集中することで、一息深く呼吸をつくと同時、こころの意識をまっすぐ下方とすることで、最終は、足、下半身(下腹)をつかむ、捉えるようされてみて下さい。そうすると、こころで集めた意識を下腹の下とする
ことを出来ると思います。その時、呼吸など穏やかとなっていくと思います。
(この時、呼吸は鼻呼吸、ゆるんで、深く 深く、腹式呼吸すると、よいと思います。)意識を丹田(下腹)と置き、無理に意識を足の下方と踏み置くのではなく、下方(下腹)で意識を置くことで、体身の力(りき)みを偏らせることなく、後方の体幹軸の意識を取り、軽く背筋を立たせます。そこで、意識を下腹の下とすることで、骨盤中央に位置する底骨が熱くなり、それが十分となって行くと、底骨から背骨のうえの方へ向かって背骨の後方がしっかりとなっていくような意識が出来ると思います。つまり、雑念(ノイズ)を底的なエネルギーとすると、よいと思われます。それができれば、自然に丹田(下腹)が、つくられていくと思います。ここまで来れば、こころを穏やかで、からだの健康状態が あまりよくなければ、それを回復するなどでき、また、こころが より穏やかで落ち着いていくのを感じられるかな、と思われます。
※最近のテーマで、いまご紹介の座法と組み合わせて、マインドフルネスなどで、呼吸に意識を集中し、呼吸の音を耳でじっくり聴くなどされると、効果的かもしれません。
また、そのような意識の下で、意識を下腹部とすることで、深く、長く長く、呼吸をするよう、呼吸力をつけることで、こころを穏やかとすることが出来る と、思います。