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本当にゆたかな

 こころを取り戻すために

 

ⅰ.学問のこころとは

  本当に理解するということ

 ①学問で使われる言葉

 ②はじめにおそれ、不安があった

 ③消化していないことばと知識

 ④日本のことば、西洋のことば

 ⑤日本と西洋のこころ

ⅱ.やさしいこころより

    観えて来る世界

 (対話するということへ)

 

ⅲ.身に付けることば

  (暖か)

ⅳ.おのずからということ

ⅴ.本当に目指すべきこと

ⅰ―②はじめにおそれ、不安があった

 ことば、コミュニケーションというのが出来る原初の時代、ひとがはじめ思ったことは、おそれ、不安だったのではないかと思っています。地球で、生まれたとき、天(手のとどかないもの)と地(地上のこと)と、

生と死というとりとめのない事実があると思います。つまり、生まれた

ときからそのような、おそれ、不安を感じる世界だったのだと思われます。

ⅰ―③消化していないことばと知識

 そのような否応のない不安を感じ、生まれて来た人という生き物は、はじめ発したことばというのは、恐怖を感じる言葉や、タブー語ではなかったか考えています。そうであれば、人が生んできた言葉とは、はじめ、自身や、事・物・他者をうまく取り持つ言葉、消化された言葉なのではなく

なにか恐怖心を想起するような、とりとめのないことではなかったかと考えています。

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