Ⅰ.座禅
ⅰ.なぜ座禅をするのか
(手段としての座禅)
ⅱ.座禅の作法(組み方)
ⅲ.座禅
(こころを落ち着かせ、
ゆとりを生む方法)
Ⅱ.考え方
(本質の探し方)
ⅰ.直観的な捉え方
ⅱ.宗教的な考え方
ⅲ.学問的な考え方
Ⅲ.まなぶということ
(学習法,
座禅を基礎に)
(底への到達)
ⅲ.鼓動との対話
ⅳ.身体との対話
(身体を充実化する)
(禅的感性)
ⅵ.自分とその地平
ⅶ.自分らしく
Ⅲ-ⅱ.ゼロから考えはじめる(底への到達)
Ⅰ章の、「なぜ座禅をするのか」、のところで述べることの出来たとおり、座禅を進めると意識を<いま>で凝集させるという段階をとおって行くと思われます。それは、さまざまな欲求(雑念)を内部エネルギーとして押さえ、取り込み、意識をこころの底と集中することで、そこで得られる様々な意識を、底とすることが出来ます。そこで、到達した意識の底では、様々な事・物が、それぞれの底深を語っている世界が待っている と、思われます。
その、底での いろいろな経験が、ゼロから考え初めるきっかけと なってくれる と、思われます。
Ⅲ-ⅲ.鼓動との対話
いま述べてみたような意識の底では、意識の底で、事物の深さを考えることができると思います。そこで、
自分を見つめていくと、自身の心臓の鼓動が意識されます。その鼓動のリズムは、自身の それまでの経験など では
ないか 、思います。またそれらと同時、そのような意識の底では、鼓動のリズムは、これからのこと と、つながっていこうとする思い、考える力で、動いていると考えられます。
意識の底で、こころの思いの力(考え)と身体の生命力とをつなぐことで、意識され、それを活かす道と考えて、
まず、身の鼓動と対話することで、そこから自分のみちを考えていくとよいのではないか と、思われます。